教習車にハーレーを使っている教習所を利用するメリットと注意点

時代の移り変わりの中で実技教習で使うバイクにハーレーを採用する教習所が増えています。これはハーレーの運転のために大型免許を取得する人が増加傾向にあることが主な理由です。技術を学びながら車両特有の癖を体に覚えこませることができるので免許を取ったばかりでも安心して公道を走行できます。取得後に教習で使用していた物と同じタイプのハーレーを購入すると決めている人にとってこの点は大きなメリットです。とはいえ、メリットだけでなく注意しなくてはいけない点もいくつかあります。

教習者にハーレーを使用

その一つが運転の難しさです。大型バイクの中でもハーレーは重量があることで、制動距離や取り回しの難易度が高くなります。この難易度の高さが原因でいつまで経っても卒業できずに途中で挫折してしまうケースも少なくありません。教習所の利用はハーレーの運転ではなく免許を取得することが目的です。車と同様にバイクも試験や実技教習などに費用が掛かる上に合宿、通学共に期限が設けられています。自信がない人は無理にハーレーの教習車を選ばずに取得を優先させるのも一つの手です。

ハーレーで大型免許の取得を目指す場合の大事なポイントが卒業試験です。バイクの試験は100点からスタートする減点方式で行われ、70点以下になると不合格となります。エンストやスピード超過はもちろん、走行前のミラーチェックや運転姿勢なども減点対象です。ハーレーは一般的な大型バイクよりも車高が低くハンドルの形状も異なるので運転姿勢は特に意識しなくてはいけません。試験では前述した減点以外に一発で不合格となる項目もあります。

ハーレーで大型免許の取得

代表的な物として挙げられるのが走行中の転倒や坂道の大幅な逆行、一時不停止などです。これらは公道で大きな事故に繋がるため、それまで完璧な運転ができていても即座に試験中止となります。車高の低さによる安定性がハーレーの強みなので走行時の転倒についてはそれほど気にする必要はありません。制動距離の長さで停止ラインをオーバーしないように余裕を持ってブレーキを掛けるのがコツです。