ハーレーのキャブレターセッティングやオーバーホールには十分な知識が必要

エンジン周りハーレーも時代の流れで2005年頃から燃料噴射式に切り替わってきていて、2008年頃以降に作られたものにキャブレター式はありません。つまり、キャブレター式のハーレーは12~3年落ち以上の古いマシンということになります。そのため、キャブレターのセッティング調整やオーバーホールが必要になっているマシンが多いと言えるでしょう。特にフロート室のパッキンが劣化していてガソリンにじみなどが起こっていることが多いです。
ですからキャブレターに手を入れる前に、必ず新しいパッキンを入手しておきましょう。ガソリンにじみがなくても、取り外す時に古いパッキンが割れてしまうことはよくあります。

また、分解する際にはキャブレタークリーナーとパーツクリーナー、清掃用の新品ガソリンなどのケミカル類と注油用オイルも購入しておいて下さい。キャブレターのオーバーホールとセッティングは時間がかかります。特に長く手入れしていなかったキャブレターの中には汚れがこびりついていますので、ケミカルで溶かして取り除くのにも時間がかかります。キャブレターの中は精密機械ですから汚れがこびりついていても工具やヤスリなどでこすってはいけません。必ずケミカルに漬け込むなり吹き付けるなりして、ウエスなどで拭き取りましょう。

草原とハーレーセッティングを変えたいときには、あらかじめメインジェットとスロージェットの番手を調べておいて、混合気を濃くしたい場合には数字の大きいものと交換します。また古いバイクの場合、フロートの動きが悪くなっていることも多いので、新品のフロートと固定ピンも準備しておくと良いでしょう。電子燃料噴射に比べるとセッティングが難しいですが、チューナー無しに自分の手で調整できるのが魅力とも言えます。
ぜひ勉強して挑戦してみて下さい。最初はバイク屋さんでメンテナンスを見せてもらって勉強するのもいいでしょう。