ボルトサイズに注意!日本で一般的なmmねじではなくinねじが使われている

憧れのハーレーダビッドソンを購入したら、まずはボルトのねじ山について勉強しておきましょう。ハーレーは言うまでもなくアメリカのバイクですので、様々なパーツのサイズはメートル法ではなくヤード・ポンド法が用いられています。もちろんホイールサイズは国産車でもインチが用いられていますが、ボルトのサイズはISOとJISに準拠したメートルねじ(mmねじ)です。
それに対し、ハーレーはボルトサイズについてもインチが基準のinねじが用いられています。ここで、ちょっと気をつけなければいけないことがあります。

ホームセンターなどに出かけてみるとインチねじも割合多く売られていますが、それを買って帰ってもハーレーには使えないことが多いです。実はインチねじには3種類のパターンがあります。一つは建築などでよく用いられるウィットねじで、サイズの表現に「W◯/◯」(◯は整数)とされているものです。これは山の角度が55度で構成されているもので、もともとイギリスの建築規格でした。
あとの二つはユニファイねじと呼ばれている機械工業用製品です。これは山の角度が60度で構成されているため、ウィットねじとは基本的に噛み合いません。

基本的にウィットねじは安価でホームセンターで売られていますが、ユニファイねじはあまり売っていません。特にユニファイ細目ねじ(UNF)はバイクなどによく使われる緩み止め機能のあるネジですから、ハーレーに使われているようなものはハーレー専門店で求めた方が確実でしょう。また、ユニファイ並目ねじ(UNC)も使われていることがありますが、これもホームセンターではあまり見かけません。
もちろんボルトやねじの専門店に行けば、国産でも作っていますから見つかる可能性はあります。バイクは安全性が重要ですから、くれぐれも合わないボルトを無理やりねじ込むようなことはしないようにしましょう。